エンターティナーの孤独な影
この時期に毎年必ず遭遇する。
きっとこのブログを読んでくれている人も遭遇しているだろうと思う。
今年は早くも4回は遭遇しているのでなかなかのペースなのではないかと思っている。
他の人の回数も気になっている次第なのだがどのぐらいのペースなのだろう。
ちなみにだが、私は遭遇する度に、跳ね上がり、声をあげてしまう事もある。
サプライズを人にするのが好きなのだろう。
そのエンターティナーの正体は
 
「蝉」だ。
 
そう、蝉なのである。
しかし、蝉を見かけても声をあげる事はまずない。
何でもかんでも驚くような驚き上手なわけではないし、
夏になれば日本ではほぼほぼ見かける事が出来るからだ。
では、なぜかというと、
遭遇する度に声をあげてしまう事もあるというのはシチューエーションがある。
 
それは、夜の蝉だ。
 
道を歩いている時に道で休んでいた所に自分が通ってしまい、
急に音を立てながら飛び立つ。
歩道を歩いていて、電信柱で休んでいた所にまたまた自分が通ってしまい・・・(ry)
家のドア(ドアの全体が見えない程暗い)にくっついていた所に帰宅してしまい・・・(ry)
などなど、バリエーションは様々だ。
一辺倒ではない所がさすがエンターティナーである。
しかし、そんなお茶目なエンターティナーだが、
下積みの苦労があるのは知っている人もいるだろう。
蝉の種類にもよるが、土の中にいる期間が1年や、長いものは5年だという。
つまり、幼虫の期間(土の中)が長いわりに成虫になっている期間はこれまた種類にもよるが1週間~3週間と極端に短い。
外に出たらあっという間だ。
むしろ、いきなりクライマックスなのだ。
生態までは知らないが、
その短い期間に蝉のDNAに組み込まれた行動をとるのだろう。
人間の寿命は平均寿命みたいなのは存在しているらしいが、明日、いや何時間後にどうなるかは誰もわからない。
それを考えると、今日という日を「あっという間」に過ごしてはいけないと思う。
何が言いたいかと言うと、
蝉を見習いサプライズを与えられる人間を目指しましょう!
という事では無く、
いや、それを目指しても良いのだが、
一日をなんとなくでは無く、何かを得ながら人生を進めて行くべきだという事だ。
「得て」というのは、物やお金のような目に見える物だけではなく、
知識や友人、筋肉量だって良いと思う。
ダイエットで「体重を減らす」事も「自己満足を得て」いるので該当するだろう。
楽しむ事が必要だと思う。
数時間前に遭遇した蝉に感謝しつつ、今日も迎えよう。
斯くして、千里の道も一歩から。