Akiraブログ

人生はぐるぐる

音楽

変拍子で時に激しく動く案山子

好きだった音楽の話。
ふとした事から覚えていないぐらいに久しぶりに聴いたため記事にしたいと思う。

日本の90年代前半のインディーズのフィールド活動していた、
今でも伝説的存在となっているバンドがある。
SCARE CROW(スケアクロウ)という名のバンドだ。

 

メンバー

Vo.Izumiさん
izumiさん

Gt.蜂須賀拓未さん
蜂須賀さん

Ba.Zinさん
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Dr.徳永義幸さん
徳永さん


和名にすると「案山子(かかし)」なわけだが、
「和」のテイストを盛り込んだ奇抜な音楽性をウリとしていたが1995年に解散をしてしまっている。

こういう言い方をするのは好きではないのだが、
「音楽性を抜き」でわかりやすく伝えるとヴィジュアル系と言ったらわかりやすい。

 

では、なぜ伝説とまで言われているのか。
容姿は長髪に化粧といった具合だったが、その音楽性はヴィジュアル系という枠を超えてしまっていた事だろう。
その音楽性は文章で簡単には表す事が出来ない。

わかりやすい3拍子の曲ではなく、
ドラムが5拍子でギターが3拍子で15拍目に合う(ポリリズム)を使用し、
ベースは自由なメロディーを弾いた変拍子があったりと技術/センスも抜群だ。
※ベースは恐らくフレットレスで音色はミックカーンに似ているがよりメロディアス

個人的には技術ももちろんなのだが、
音楽センスが素晴らしくオリジナリティーが溢れていたと思っている。
どちらかというと、プレイヤー側の人間に指示されていたようで、ステージの照明にもものすごくこだわっていたらしい。

聞いた話によると、この曲での照明は基本は黒を基調とするが、
この時は青の照明で、ある時はここでミラーボールを動かして欲しいといった具合らしい。
その音楽性や特にIzumiさんの激しいパフォーマンスによるSCARE CROWメンバーの波動でお客さん側は微動だに出来ずに見ていたらしい。プロフェッショナルと言えるだろう。


その頃の自分はまだ中学生で、
なんとなくSCARE CROWの存在と活動しているのは知っていたのだが残念ながらライブを見る事は出来なかった。

なぜなら今の時代のように、インターネットが普及しておらず、
雑誌 or 人伝でなけらば情報が無い時代で、SCARE CROWは露出が多い方では無かったと思う。

しかし、その音楽に中学生だった自分が触れてもきっとまったく理解出来なかっただろう。
ちなみに、CDには歌詞は書かれていない。

通常で販売したアイテムは7曲入りのアルバム、
そのアルバム全曲+@が収録されたビデオだ。
※その他としては、デモテープ「My home and mother」、市川Club Gioのライブを収録したライブVIDEO

ビデオのエンドロール時に流れている音楽はとてもカッコイイ。
何度もそこだけ見て(聴いて)「拍」を追いかけた記憶がある。
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※如月 し けふの風やと くらむのここら辺で流れている

アルバム 「立春」
1.詩戔の上の日本猫
2.きいろ結え
3.ニダイ
4.鳴り行く雨
5.籠
6.陽時計と日々記
7.美娼

ビデオ 「如月 し けふの風やと くらむ」
オープニング インスト
1.詩戔の上の日本猫
2.きいろ結え
3.ニダイ
4.鳴り行く雨
5.籠
6.陽時計と日々記
7.美娼
エンドロール時に流れているインスト

SCARE CROW解散後に音楽活動されているのは知る限りだとIzumiさんだけであり、
SCARE CROW→いずみ名義(ソロ)→acid screen(バンド)→CARVE(バンド)→A-bee(DJ/サウンドクリエーター)として音楽シーンで健在。
ソロ時代にはZ.O.A(ゾア)のギターの黒木真司さんとゾアクロウとしてユニットでライブやオムニバスアルバムに参加もしていた。
Z.O.Aについはとても好きなバンドなので別の機会で記載したい。

SCARE CROWのアルバムとビデオ、Izumiさんのソロアルバムはいずみ名義で「水彩」(枚数限定だったと記憶している)はその当時でもすぐに売り切れてしまったので、なかなか入手が困難なアイテムではあるが聴ける機会があったら是非触れて頂きたい音楽である。

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youtubeに立春が上がっていたのでリンク貼っておきます。当時でも発売からすぐに完売し入手困難でプレミア値がついていました。

斯くして、ポリリズムな千里の道も一歩から。

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