再生の反対側にいるのは人間の欲
東京オリンピックの為に街路樹伐採をするという。
東京には道路の緑化や街路樹の充実(質の向上)をテーマにしている。
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/park/ryokuka/index.html
そこには以下のような記載がある。
街路樹の防災機能強化~大径木再生大作戦~
「平成24年度から平成32年度までの期間で、防災上重要な路線において、
災害時に緊急車両や物資輸送車両及び避難者の通行を街路樹が妨げることの無いよう、
幹周り90cm以上に大径木化した街路樹に対し街路樹防災診断を実施し、
元気の無い街路樹や倒れる恐れのある街路樹の樹勢回復や更新を実施しています。」
今回の「東京オリンピックの為に」という名目での伐採はいかがなものなのであろうと思う。
上記の理由では、都市化整備を世界にアピールしたいだけなのではないだろうか。
100年もの樹齢である。
ただ伐採なのか、根から引き抜き移転させるのかでは話が変わって来る。
イチョウの木といえば10~12月に紅葉し、季節を表す象徴の1つでもあるだろう。
その風景は日本が海外に誇れる景色の一つだと思っている。
診断によりまだまだ生きられる木なのであれば移転を1つの提案としてあげたい。
100年をそこで生きてきたのに、
邪魔だからと高齢をただ排除するという事であれば首を傾げてしまう。
なぜなら、これからの高齢化社会の人間に対しても同じ事なのではないか。
性能は違えど同じ「生きている」事には変わりはないからだ。人間への対応にも写し鏡にならない事を祈るばかりだ。
斯くして、ディストーション気味に千里の道も一歩から。
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