専門用語はその専門者にしか伝わらない
どんな職業でも専門職だと思っている。
専門職は「その道の専門」、つまり「プロ」という事になる。
わざわざ言う必要も無く誰でも理解しているだろう。
その為、専門職に就くには専門の知識や技術や物が必要になり、
長い年月をかけてスキルアップを図っていく。
専門職の方々に言いたい事。
今回言いたいのは、「専門知識はその道の専門者以外はきっちり理解していない。」という事だ。
いや、同じ専門者でも「知識だけをとっても個人差」があるだろう。という事を念頭におき読んで頂きたい記事でもある。
 
何を馬鹿な事を言っていると思われるかもしれないが、
とりあえず言い分を聞いて欲しい。
今回実体験を基にする為、例にあげるのは歯科だが個別に恨みがあるわけではないので留意して欲しい。
 
歯医者に行った
虫歯のズキズキが治まらない。そんな経験は多くの方がしているのかもしれないと思う。
自分自身も痛み止めでは我慢出来なくなったので、歯科に治療しに行った出来事です。
初診だとレントゲンや歯茎検診があり、歯茎検診は問題無かったが、
今回治療したい歯以外にも程度が低いが虫歯があるという説明があった。
そして、今回治療したい歯を限定して伝えうずきのある歯の治療を終えた。
次の予約。
来週の土曜日が空いていないとの事だが、
土曜日以外は休む事が出来ない旨を伝え何度かすったもんだした所、特別に土曜日に予約をして頂ける事になり、治療途中で他の歯科に行かなければならないという最悪の事態は免れ、とても感謝の気持ちでいっぱいになった。
しかし、問題はここからだ。
とても感謝していた気持ちを見事にひっくり返される事になった。
巨人の星の星一徹ばりのちゃぶ台のひっくり返しぐらいの気持ち、と言えばわかりやすいのかもしれない。
 
話は戻り、治療に3か月かかるという。
虫歯1本で3か月はさすがにかかり過ぎなのではと確認した所、
「クリーニング治療していくものだと思った。クリーニングをしていくので3か月はかかる。」との事だった。
確かにクリーニングという言葉は治療中に話には出た。
「クリーニングをしていきます」と。
そもそもクリーニング、クリーニングと言うが何の事なのかわからない。
そこで、今度はクリーニングについて質問をした所、
「虫歯全体的を治療する事をクリーニング」とその歯医者では言うのだそうだ。
そのまま言われた言葉を書いたが、虫歯を無くすという事をクリーニングというのかもしれない。
そもそも患者が治療中にクリーニングしていきますと言われれば、
「治して欲しいと訴えた虫歯を今綺麗にしてくれている」という風に捉えるのが一般的だ。いや、一般的かどうかはわからないので語弊があるのだがあくまでも自分はそう捉えていた。
「クリーニング」をしていくので長期での収入が見込める患者(客)だから、
特別に予約をさせてあげたと言わんばかりの態度に憤慨した。(あくまで心の中でだが)
 
そもそも専門者でも無いのに「歯のクリーニング」が今治療してくれている事を指す以外に意味があるなどは知る由も無い。
しかし、歯の治療に来る患者全員が「クリーニング」という言葉を理解していると思っていなければこんな乱暴な感じにはならないはずだ。
これは横柄なのではなかろうかと思う。
 
やたらと専門用語を使用しない
歯科ももちろん専門職だ。
歯科だけではなく専門職(職業全般とも言える)全般的に言えるのだが、
専門者では無い人間に専門用語を言ってもわかる人間とわからない人間がいる。
明らかに同じ専門職の人間だとわからない限りは、
さらには相手が患者(客)だった場合は専門用語を言えば齟齬が生まれてトラブルになりかねない。
相手はその専門知識を学びに来ているわけでもなく、前段でその専門の知識があるわけではない。
なぜなら、患者(客)だからだ。
これが専門職の教科書だとしても、その専門用語の説明はいるはずだ。
もう一度書くのだが、
専門者同士でも知識ひとつをとって見てもの相違もあり通じないという事もあるだろう。
つまりお客さん商売での専門用語は、
不用意に「お客さん商売」では専門職の専門用語は使用してはいけない。
相手はその専門知識を学びに来ているわけでもなく、前段でその専門の知識があるわけではない。
なぜなら「お客さん」だからです。
同じ専門者と断定出来ない限りは専門職の専門用語は使用してはいけないと思うのです。— Akira (@GrandseaUmorous) 2017年4月2日
という事になるのではないだろうか。
これを今回言いたかった事と共に、
専門用語の使い方について、今一度皆様に是非耳を傾けて頂きたいので記事にしました。
それと共に、やはり無知は危険なのだという危機感も湧いた。
斯くして、デンタルケアも人のケアも千里の道も一歩から。
スポンサードリンク